中庭のある家が人気上昇中！ポイントを押さえて理想的な中庭リノベーションを

もともとは通風や採光を目的に作られていたとされる中庭。最近では、それら実用的な目的のほかにも、インテリア性を目的に中庭を作る人が増えてきたそう。新築住宅だけではなく、リノベーションで中庭を作る人も多くなってきました。
ここでは、中庭を設けることのメリットやデメリット、中庭を作るときのポイント、中庭の具体的な施工事例について見てみましょう。

中庭を設けるメリット・デメリットは？

快適でカッコいい中庭ですが、デメリットがないわけではありません。メリットとデメリットをきちんと比較したうえで、本当に中庭をリノベーションするのかどうか検討してみましょう。

メリット

家の中が隅々まで明るくなる

中庭を設けることで、採光できる面積が広くなります。家の中は隅々まで自然の光で明るくなることでしょう。狭くて採光の難しい都市部の住宅では、特にそのメリットを大きく感じられるはずです。

プライバシーやセキュリティが守られた屋外空間ができる

道路や隣家に面した一般的な庭とは異なり、中庭は、屋外なのに屋内にあるような設計。そのため、中庭に出ても家族以外の人に見られることはありません。プライバシーやセキュリティの守られた屋外空間になります。

家の内側なのにアウトドアを楽しめる

屋内にあるような設計ながら、実際には屋外にある中庭。バーベキューやDIYなど、アウトドア的な楽しみをたくさん満喫することができるでしょう。

デメリット

リノベーション費用が高くなる

中庭のない普通の箱型の家とは異なり、中庭を設ける分、余分に壁や窓を設置することになります。そのため、リノベーション費用は相応に高くなると考えておかなければなりません。

屋内空間が狭くなる

中庭を設ける以上、その分、屋内面積が狭くなってしまいます。広めの土地を確保できるなら問題ないかもしれませんが、都市部の狭小地に中庭を設ける際には懸案事項になるでしょう。

断熱性能が低下する可能性がある

屋外に面する部分が多くなることから、断熱性能が低下する可能性があります。地域によっては、壁の内部に断熱素材を入れたり窓を二重にしたりなど、何らかの対策が必要になるかもしれません。

中庭を作るときのポイント

メリットとデメリットを比較してメリットが上回ったならば、ぜひ中庭のリノベーションを計画していきましょう。計画するときには、具体的に次のポイントを押さえておいてください。

生活動線をしっかりと考える

家の中心的な場所に庭を設けるということは、屋内空間が「コの字型」や「ロの字型」などになるということ。屋内の生活動線をよく考えた間取りにしなければ、家事などが不便になる恐れがあるので注意してください。中庭作りの経験が豊富な設計士に、事前によく相談してみましょう。

窓の大きさや形にこだわる

中庭の大きな魅力の一つが、採光性や通風性が高くなること。ただし、窓の大きさや形をしっかりと考えなければ、思ったほどの採光や通風を得られないことがあるので注意してください。 ちなみに、窓を大きくすると耐震補強工事が必要になることもあるので、そのあたりは予算との相談になるかもしれません。

排水機能を確保する

排水機能が不十分な中庭は雨水がたまりやすいため、中庭だけではなく屋内も湿気が多くなることがあります。目に見えない部分かもしれませんが、快適な中庭ライフを送るためには、中庭の排水機能をしっかりと確保することが大切です。

断熱性の高い素材を採用する

デメリットでも説明した通り、中庭のある家は断熱性が低下する恐れがあります。壁に高気密・高断熱の素材を採用するなど、何らかの対策を考えましょう。

予算計画に余裕を持たせる

リノベーションで中庭を作ると、予想以上に費用がかさむことがあります。設計や施工の途中で注文を追加する可能性も考慮し、余裕を持った予算計画を考えておきましょう。施工業者には、実際の計画よりも少し抑えめの予算を伝えておいて良いかもしれません。

中庭のリノベーション施工事例

では、先輩たちの中庭のリノベーション施工事例を3つほど見てみましょう。どれも素敵な中庭ですよ。

ウッドデッキを併設した広めの中庭

引用元：リショップナビ 公式HP
https://rehome-navi.com/articles/467

屋内と同じ高さのウッドデッキを併設した中庭。ウッドデッキの上には簡易的な屋根を広げられるので、小雨程度なら問題なく中庭デッキで過ごせそう。バーベキューを楽しめる十分な広さの中庭ですね。

シンボルツリーのあるおしゃれな中庭

引用元：大和ハウスリフォーム株式会社 公式HP
https://www.daiwahouse-reform.co.jp/search/report/jirei.asp?t_cd=6&b_id=63

家の中心部におしゃれな中庭を設置。決して面積は広くありませんが、通風や採光の心地良さを十分に感じられる中庭です。屋内のどこからも中庭のシンボルツリーを眺めることができます。

自然豊かな眺めを堪能できるウッドデッキの中庭

引用元：みづほ産業 公式HP
https://www.mizuho-reform.com/works/renovation/works-7786/

LDKからそのままの高さで広がるウッドデッキ製の中庭。中庭からの自然豊かな眺めを堪能できるよう、椅子やテーブルを設置したとのことです。天気の良い夜には、満天の星空を満喫できそう。